利用者の睡眠状態の分析結果(詳細)


睡眠効率とは『布団に入っていた時間に対する眠っていた時間の割合』です。





次のグラフは睡眠効率に対する人数分布を表したものです。





女性は約8割の方が睡眠効率70%以上に分布し、
全体的に男性よりも睡眠効率が高い結果となりました。

一般に、年齢が高いほど途中で目が覚めやすい傾向にあると言われています。
目が覚める回数、時間が多ければ睡眠効率は下がりますので、
男性の方が利用者の年齢層が高いために睡眠効率が低いのかもしれません。
そこで今回の利用者について比較すると、男性147名、女性108名、
年齢分布も20〜40代が半数以上を占め、利用者の年齢層について
男女間に差はありませんでした。





また、一般に布団に入っている時間が長いほど、睡眠時間が不規則なほど
睡眠効率は悪くなると言われます。

男性の方が布団に入っている時間が長い、もしくは睡眠時間が不規則なため、
女性に比べて睡眠効率が低いのかもしれません。
そこで、布団に入っている時間と睡眠時間の不規則さを比べてみました。





男女とも、布団に入っている時間は7時間程度、土日を含めた計測期間に対して
1時間10〜20分程度の時間差で布団に入る、出るという結果となり、
男女間に差はありませんでした。


男女とも同じくらいの時間、布団に入っているという結果ですが、
睡眠効率から実際に眠れていた時間を求めると、30分以上の差となりました。





7時間のうちの30分ですから、睡眠に対する満足度もだいぶ違う可能性があります。

SleepSign-homeを利用する時点で、睡眠に対して何らかの興味、不満が
あると考えられますが、今回のデータではどうだったのでしょうか。
SleepSign-homeでは、計測時に「睡眠に対する自覚症状」があれば
アンケートに記入していただいています。
記入された内容は、自覚している問題点や睡眠の状況ですので、
内容によらず、記入があれば「睡眠に対する不満あり」として集計しました。


結果は睡眠に対する不満は男性、女性とも同程度の割合でした。





女性の方が男性に比べて睡眠効率が高い要因として
年齢分布、睡眠時間、睡眠に対する不満を比較しましたが、いずれも男女に
差はありませんでした。これらのことから、女性の方が睡眠効率が高い要因として、
女性ホルモンの影響が考えられました。